『住建、そしてイエローチェア・ハウスの誕生』
1984年5月,“豊かな木の家をつくる”という合い言葉に、住建は誕生しま した、創業者の阿部は、人型輸送で良質の海を渡り歩く・通信士、職業訓練校の数学教師 を経て「有限会社 住建」を立ち上げました。数年後にはバブル気が到来。事業は順調かのよう に見えました。ところがバブル景気壊後、住建の経営は急激に傾いていきました。
私こと、“創業者の長男”は、バブル世代の真っ只中、一部上場の大手アパレルメーカーに 就職、本社の企画部門で責任ある役職に抜擢され、会社からの期待もやり甲斐も感じていました。
1997(平成9)年、家で何も言わぬとはいえ、父が巻き込まれている危機に直面し、私は大手アパ レルメーカーを辞め、住建に入ることを決意します。ところが、住建に入社するやいなや、父は 脳梗塞で倒れ、現場を離れることになります。いきなり会社の舵取りを任された私は、様々な試練 と空回りに消沈する毎日が続きました。
2006(平成18)年・私は一冊の本と出合い転機が訪れるのです。その本とは井形慶子著「古くて豊 かなイギリスの家、便利で貧しい日本の家」であり、方向性と未来をつかむ機会を与えてくれまし た、翌年、住建は個人住宅部門のオリジナルブランド「イエローチェア・ハウス」をスタート。 より安心して暮らせる家づくりのためには「素材が大切である」と痛感し、独自の木材調達ルートの開拓にも取り組みました。そして構造材を100%国産材でまかなう体制を築き上げました。
2024年、イエローチェア・ハウスの母体である住建の歩みは創業40周年の節目を迎えます。
原点回帰と新たな挑戦を両輪のように駆動させながら、私たちは次のステップへと足を 踏みだします。