【日本の木でつくる古くて豊かなイギリスの家】イエローチェアハウス

[イギリスの家づくりの精神を日本で実現する!]mr partner2013/9月号

My life is connected to Britain.

家業の建設会社を継いだ二代目社長は、「イエローチェア・ハウス」というブランドを立ち上げ、 イギリスの家づくりの精神を日本で実現する!

「イエローチェア・ハウス」ブラン ドの家には、「コンサバトリーのある家」 「湖水地方の ファームハウス」 「笑顔あふれるコッツウォルズの家」 など、イギリスの家を参考にしながらも、オリジナリ ティを加えた、さまざまなデザインのものがある。

「イエローチェア・ハウス」のこだわりはデザイン ばかりではない。快適さと安心を末永く居住者に 提供するため、シックハウス対策として最大限に 無添加自然素材を使う、耐震等級2以上を必ず実現 できる工法を用いる、高気密・高断熱などの省エネ ルギー性能を追求するなど、さまざまな方向から 家づくりにこだわりを注入している。

さりげなく花が咲き、バラの ツタが外壁に美しく茂っていた。 「人に見せるための家ではなくて、自分 たちが楽しむために作られた家。

「合成素材ではなく、昔ながらの手法で 作られた瓦やレンガ、そして風土に合っ た地元の石材を使った家。自然にある素 材とそのまま暮らす。傷ができても古く なってもそれすら愛してゆく。そんな家 との付き合い方に、言葉にはならない感 銘を受けたのです」

日本の木で作る古くて豊かなイギリ スの家。これがイエローチェアハウス のキャッチコピーです。

井形先生の著作 タイトルの一部を使わせてもらっていま す」 ――そう、彼女の最初のベストセラー『古 くて豊かなイギリスの家 便利で貧しい 日本の家」(新潮社)からの引用である。 そして、「日本の木で作る」という部分 こそが、英国への旅で得た。自然の素材 とそのまま暮らす、英国ライフスタイル の阿部さんなりの実践だった。 主に使うのは茨城、栃木、福島の3県 にまたがる八溝山の杉の木。いわばフェ イクである合成素材が多い日本の家に対 する、阿部さんなりのカウンター。で ある。

「日本の家は、完成した時がベストな状 態。時が経つごとに魅力がなくなってし まう。一方、イギリスの家は住んでから が始まりなんですよね。人が住むことで より魅力的になっていく。この日本で日 本の木を使い、そういう家を僕は作って いきたいのです」

mr partner 2013/9月号  2024/1再編

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